2020.08.10
日中はものすごい暑さだったが、今ベッドに横になり夜風に当たっている。なんて心地が良いのだろう。カエルと鈴虫の鳴き声が聞こえる。
昨日家族3人でクーラーのついた同じ部屋でゴロゴロしながらテレビを見たり、おやつを食べたり。午前中にお買い物をして、母と外でアイスを頬張った。
昨日は仕事から帰ると、私の服のほつれを直してくれていた。裁縫姿の母は素敵だ。
終わった後も、きちんと畳んでソファーにそっと置いておいてくれた。縫い目をみて上手さに感心してしまった。
昨日も多くは言葉を交わさなかったけれど、一日一緒にいれて心が穏やかだった。
尿管のステントを入れてから、尿が茶色く濁ったり、その前から(ある日を境に)べんに赤く筋が出たりと体に何か起こっているようで痛みも感じているよう。
介護の仕事を2年だけしてお陰で、排泄に対する抵抗はなく、バロメーターチェックの為に確認させてもらった。
昨日母がふと、17日の抗がん剤治療の件、どうしようと声に出した。
抗がん剤治療は、体が限界にきている為、受けられないとのことだか、次回の血液検査をみて、場合によっては飲む抗がん剤治療が受けられるかもしれない。
私としては、毎日母がいてくれるこの何気ない日常が心のバランスを保てている。
母としては、治療をしない1ヶ月は体への負担が少なく、また始めて副作用がなぁと懸念していた。
私はして欲しい気持ちでいるが、本人の体調や副作用のことを考えるとそれ以上、治療を希望することを伝えることも言いづらくなる。
来年の桜観れるかなぁと声にしていた。
うん、みよう。そう心でつぶやいた。
今日も夜空に向かって、母が長く生きてくれることを願う。
母は嫌がるけれど、ぎゅっと抱きしめたいなぁ