2020.07.09
一度寝たが、ふと目が覚めた。
ブラインドと日差し避けのほんのわずかな隙間から月明かりが差し込み、ほんのわずかだけれど心が軽くなるような気がした。
今も月が見えるが、雲が次々と月の明かりを邪魔する。
寝る前は書く気が起こらなかったが、夜中目が覚めると、すぐ書いておきたいとここへ来る。
帰宅するとお風呂から上がってきた母。
母が小さくなり、髪もなく僧侶のような頭だがお風呂上がりもあってかさっぱりし、キレイに見えた。
台所で1人で食事しているところに来て、食べるいる間、話をしてくれた。
大量のアルバムを整理しようとしているようだ。父母の葬式用の写真と残したい写真だけを選ぶと言っていた。子供達への制作もあるし、調べ物や片付けが沢山と言っていた。
終活と言うのか、今うちに見られたくないものなども整理しておきたいようだ。アルバムは、その時が来たら、見返して私が選びたいと思ったが言葉が出てこなかった。
寂しい気持ちからこの会話を続けたくなかったから。
15分ほどであろうか、私が食べ終えたのを待ち、彼女は部屋に行った。
お風呂上がりに彼女の部屋に行くと、ベットでくつろぎながら携帯をいじっていた。
1回目、2回目と受けた後、ピンピンし何ともないように見えても必ず数日後には副作用がでてくる。母も副作用と注射が嫌になり、受けられないことへのほっとする気持ちと、受けられない為に病気の進行が不安にさせる。
以前、死は怖くない、死に向かっていく間に起こる痛みや副作用が怖いと言っていた。
けろっとした顔ではっきり言う日もいれば、涙ながらに言う日もある。今日はけろっとしている方であった。
体調と気持ちのアップダウンを繰り返している。
彼を早く紹介しなくてはと思うけれど、紹介したら、早く一緒に家を出て家庭を築きよう促すはず。
私が家のことを以前よりも積極的にするようになってから、彼女としては体力が落ちてしまったので助かる、嫁に行ってしまうのはなぁと口にしていたことがあった。
私の年齢も、母の病状も、時の流れが早く感じ真夜中に焦りのような、どうしようと言う気持ちになっている。
こんな日々を繰り返して今週も気付けば金曜になろうとしている。